当教室のビジターは活発ですが、先週はそんな中でも異色の集まりとなりました。
専門としている領域等は全く違う各先生方の共通点は”イノベーション“。

日本の病理に新しい風を吹かせ、業界から注目を集める”寵児”たちが一堂に会しディスカッションを行う空気は、将来に一体なにが起こるのかワクワクが止まらない時間となりました。13521929_1019368928117594_4421096671696058151_n13439094_1759337037656883_4102412918778505974_n

がん研究所の竹内賢吾先生

は、ALKを始めとする分子標的薬開発のこれまでの経緯と、大きな転換点、そして今後の世界が辿るであろう流れとをお話し頂きました。内容もさることながら、なんともエレガントなプレゼンにフロアが魅了されました。非常に難解な内容であるにも関わらず、論点が全く飛躍することなく、興味を引かれ続ける自然な流れは脱帽です。

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北大の西原広史先生

は、今後の一新された病理医像を強く示唆されました。北大で実際に取り組んでおられる、遺伝子診断を基にしたオーダーメイド医療提供の中心にいるのは病理医です。その専門外来を担当しているのも病理医です。癌遺伝子診断部として立ち上げられたこの取り組みは、多種類のポテンシャルに富んでいて非常にアツいものでした。これだけ多種類の職種を一つの方向性へまとめあげるマネジメントスキルに脱帽です。
「translationalに多分野を連携させて、新しい価値を生み出しやすい環境に、病理医はいるのかもしれない」というご発言にはとても納得しました。

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セミナーとして発表されたのはこのお二人でしたが、その場にはさらにさらに普通ではない病理医たちが…….。

即日病理診断「One-day-pathology」で有名な医療福祉大三田病院の森 一郎先生。その他にも関連病院とのテレパソロジーにも積極的で、多数の新しい取り組みはどれも先進的であります。

亀田総合病院や昭和大のみならず、多様な肩書きとキャリアをお持ちの原田 大先生。先生が今、一番日本に影響を与えている側面の肩書きとしては、PhilipsのDigital Pathology分野のアドバイザー、でしょうか。当教室ともコラボレートしていることはもちろんですが、日本のDPを推し進めていっているお一人であることに間違いはないでしょう。

世界に名だたる癌研究のメッカ MD Anderson Cancer Centerで長きに渡って挑戦し続けている藤本 淳也先生。研究や教育で当教室とコラボさせて頂いて長くなりますが、世界の最先端と相互作用を持つことのできる教室はそう多くありません。当教室の理解者の一人であります。

そして、そこにもう一人いることを忘れてはいけません。
福岡教授です。

これだけの方々から評価され、わざわざ長崎まで足を運んで頂くことはそう簡単なことではありません。
このイベントを通して改めて、この教室のリーダーが持つ圧倒的な情熱を再認識された方も多いかもしれません。

さてこの夜を経て、どんな刺激が新たに生まれましたかね。
教室一致団結して自分たちのミッションに励んでいきたいと感じた夜でした。

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改革の風が強く吹いています。