長崎大学 病理学講座・病理診断科では、病理医の選択肢として、複数の方向性をもっています。
1)形態学に基づいた診断病理(現在の病理診断)をマスターし、エキスパートを目指すもの
2)分子病理をより取り入れた分子発現に基づく病理診断のエキスパートを目指すもの
3)病理学に基づいた研究により従事し、先端医療に貢献するもの
4)より患者に近い、外来やサンプリングを行う病理医を目指すもの
などです。
病理医は現在あまり知名度の高くない職業ですが、今後大きく変換することが予想される職業の一つと言えます。
現在、病理医を目指す医師はマッチング時の意向調査から判断すると、0.7%とされていますが、圧倒的な不足がいわれており、今後は政策的にも増加することが望まれています。長崎大学病理学講座では、独自の教育システムを駆使して、将来の病理診断学の方向性を示せるような次世代リーダーを育成していきたいと思っています。