5月12日〜14日にかけて第105回病理学会総会が開かれました。
場所は仙台にて、当教室も乗り込んできました!
と言いますのも、当教室のスタッフは大体30名(留学生も含みますが、学生・事務スタッフは含みません)。
今学会にて当教室の演題は18個!!!
圧倒的な割合と数です。
それだけ業界に対して訴えたいことがたくさんあります。主張したいことがたくさんあります。

まさに”戦う病理教室”!!

これだけ何かを変えていく姿勢を持った病理教室は、全国的にもごくごく少数派かもしれません。
実際に業界の枠を飛び越えて、良い影響が波及していけば素敵だと思います。
私達の改革精神がとても分かりやすく表出した数字です。
まずは当教室教授の福岡先生。
いつも通りと言ってはいつも通りですが、今回も精力的に自分たちのプロジェクトについて売り込んでいました。
キリッと講演・座長の仕事を果たしました。
が、
いつも通り、バタバタのぎりぎりだったみたいですね。。。。。。
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日本の病理のレジェンド、長村先生とのツーショットも。
デジタルパソロジー導入に関して、当教室での取り組みをご紹介させて頂き、たくさんのご質問ご興味を頂きました。

また、デジタルパソロジーならではの面白い実践例をお示ししました。
なんと実際に、長崎と繋いでバーチャルスライドを共有しながらdiscussionしている場面を披露させて頂きました。
私たちとしましては日常的に見る光景ではありますが、馴染みが薄い方からすれば病理の常識を覆す驚きの状況かもしれません。
休日ではありましたが、長崎に残りサポートしてくれたチームも素晴らしかったです。
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パネルディスカッションにも論者として登壇し、私達の考えをたくさんの方々へお伝えしていました。
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私達がデジタルパソロジーを活用し、若い病理医の派遣や教育をモデルとして実施している淡路医療センター。
この試みに関係者の視線が集まります。
それはそうですよね。
この試みの是か非かで、今後の日本での病理業界が大きく変わっていく可能性を秘めていますから。
淡路医療センターに移られ、このプロジェクトの中心にいらっしゃる加島先生の発表も多くの注目を集めていました。
勤務先は違いますが長崎チームの一員です。
コラボレーターとして一緒に仕事が出来て、学生時代から見てきた福岡先生の喜びようもひとしおです。
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NEDCP教授の新野先生の発表もありました。
ご自分の研究とともに、NEDCPでの取り組みにつきましても皆様に熱くご説明しました。
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各病理医の先生方も慣れたもの。。。。。という訳にはいかなかったようです。
日々、忙しい業務の中で発表の準備にぎりぎりとなってしまった先生方もいらしたようで、プレッシャーも中々のもの。
しかし、全員いきいきと自分達の領域について説明しており、重圧そのものも楽しんだことと思います。
この4月より近畿大学へ異動されました、田中先生とも合流できました!
勤務先が変わったとしても、仲間で居続けられることは嬉しいですね。
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そして今回大きく目玉だったのは、検査技師の方々からの発表があったことです。
業務に忙しく余裕のない状況があり、昨年度まで欠員状況が続き学会発表などのアカデミックな場面から遠ざからざるを得ない流れがあります。
余裕がない状況は現在進行形かもしれませんが、今回は日々の業務で大変お忙しい中、そして当教室では先例がなかなか少ない中、大きな一歩を踏み出してくれた方々の発表がありました。
二反田さん、今岡さん、有働さん、本当にお疲れさまでした。
来年は、今回発表できなかった検査技師さんも発表できるように、教室一丸となって環境を整備していきます!!
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当教室の”売り”は何かと言ったらやっぱり学生発表!!
今回もたくさんの学生が発表してくれました。
当教室で研究活動をしている学生はたくさんいてくれて、それだけでも非常に嬉しいことです。
その中でも、結果を出し、このような場で発表するだけのエネルギーに溢れた学生たちが集まって来てくれることは、教室としての喜びです。
発表や大舞台に慣れた学生も、初学会の学生も様々おりました。
彼らが今後どのような道に進んでいくか、キャリアを歩むかは私達としては重要ではありません。
今回の経験が、彼らのこれからのための糧となって、次なるステップアップの一段になってくれればと、教室一同願っております。
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メンターとのツーショットも。
メンターからすると、自分の発表よりも緊張するそうです。
教え子の写真をばしばし撮影するメンターの姿も。
手厚いご指導、ありがとうございました。
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打ち上げの一幕。
およそ半分が学会デビューでした。
並々ならないプレッシャーのあとのお酒は格別だったに違いありません。
たくさんの喜びとともに、今後も自分達のミッションを達成していく使命感と、その道中がこんなに楽しいものかと再認識した、仙台の夜でした。
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皆様お疲れさまでした。
また学会期間中、病院業務を支えてくれたスタッフに深く感謝しています。
今回の学会活動を通じて、教室全体を一つのチームとしたときのチームワークに感激し、私達が確実に成長していることを実感しました。