長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病理学/病理診断科

留学記(MGH編)

 Massachusetts General HospitalにてDirectorとしてPathology Imaging and Communication Technology Centerをまとめていらっしゃる八木由香子先生のご厚意で施設を見学させて頂きました。image005

その一環で病理全体のカンファレンスに参加させて頂きましたが、病理医の人数が非常に多いことや、ハーバードの附属病院としての権威ある方々であっても早朝から真摯にカンファレンスにて知識を増やし勉強していっている姿勢は印象的でした。サインアウトも見学させて頂きましたが、もちろん勉強になることが多い一方で、決して長崎大学の病理が劣っているということはなく、自分達のやっていることが世界基準を視野に入れていると実感することができました。

また八木先生のラボにて革新的なimaging技術やアイディアを伺い、今後の日本内での潮流をいち早く予測するアンテナを獲得出来たかと思います。

image004そして最も重要であったのは、デジタルパソロジーの世界最先端と言われているMGHであっても、設備や技術によるワークフロー転換の方針が十分であるにも関わらず、現行のシステムへの愛着や実際に作業をする病理医の理解を得るための苦労が大きいという現状を確認できたことなどは、現場に足を運んだからこそ得ることのできた非常に大きな収穫だったと思います。

そんな中で、長崎大学が日本で最も早く、また世界の中でも早い段階で、デジタルパソロジーによる効率化を実用化するということは非常に大きな意義のある目標だと確信する一方で、その実現のためには多くの困難を克服していかなくてはいけないということを覚悟させられました。

長崎にいて、長崎の中で色々な話をきくことも勿論有用なのですが、自分で足を運び自分の目で様々なものを見てくる経験をさせて頂けたことは自分の今後に非常に有意義であるように思います。

このような機会が長崎大学の病院にはゴロゴロ転がっているので、可能な限り活用させて頂ける環境に自分がいることは非常に幸運なことだと考えています。

 

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